[ヒュッ!!!!
アタイの繰り出したグーパンが男の顔面スレスレで止まる。
ブオッ!と拳の風圧と気迫で男の髪がなびき、突然の出来事に男は呆然としたようにその場にへたり込む。
その情けないゴミムシのような姿を冷ややかな目で見降ろしながら]
失せろ。次会った時は殺す。
お前は取り繕った上っ面の不幸を餌に他人の善意や幸せの上澄みを掠め取るだけのクズだ。
せいぜい物乞いみたいに惨めな人生を送って生きていけ。
そうやって独りこの世を呪いながら死んでいけ。
[そう言い放てば男はアタイを見上げながら真っ青な顔でガタガタ震えだし、転がるように病室を後にしていく]