ワ、ワ。とんで、マス…!
ショー、みたいデス…!妖精さんノようです…!
[わたわたわたわた。ぱたぱた。
両手を泳がせてなんとか宙を舞う様子に、また小さな妖精たちは心から楽しそうにコロコロケラケラと笑って、こうやって飛ぶのよと小さな手で指を引いたり、体を動かしたりしてラピスとヘローに飛び方を教えてくれました。]
こう、…こう…
スゴイデス、ヘロー…!
マルデ、えほんの世界ノヨウです…!
[と、風船が2つある影響か、
飛ぶのに慣れるのが早かったか、飛んでいることに驚いているヘローの手を引いて、ふわりふわりとダンスステージから離れるように、フェアリーエリアから見える幻想的な空に飛んでみた感動は、ショーを見たときと同じか…それ以上に胸の穴の奥を温めてくれるようでした。そうして空を飛んでいる様子をヘローが見ていれば、陶器製の体が非常にしなやかに、まるで人間のように自由に動かせていることがわかるでしょう。もしかしたらそれはエンジニアである貴方には、かなり高度な技術でつくられた絡繰だとわかるでしょう
妖精の魔法は直に切れてゆっくりと地上に戻っていくと、いつもの笑顔ですがどこかより興奮したような様子で]