[私はブノワの姓を与えられて尚、使用人としてアリシアお嬢様の傍に在る。] ですが、すぐには難しいかもしれません。 デザイナーのレディ・ハリコはまだ、 再審すら開かれておりません。 「そうね……それなら、 私が今度はハリコ嬢の為に一肌脱がなきゃ。 また素敵なドレスを作ってほしいもの。 ────夢の中に居るような、素敵な、ね。」 かしこまりました、お嬢様。