[こわばる彼女の顔に困ったような笑みを返すも、距離を取られ顔を背けられる。>>86
やっぱりわたしたち、違うのね。>>0:150
その場に立ち尽くしたまま、無言で去って行く姿を見送るも、不意に思い出したよう、彼女の背に声を投げかける。]
じゃあね、ハリコ
[出来るだけ明るい声で、わたしは別れの言葉を口にする。
またね、とは言わなかった。
縋りついて余計に嫌われたくなかったから。
嫌われるのは悲しい事、拒絶されるのは悲しい事。
でも仕方がないの、わたしは人とは違うらしいから。
けれどもね、寂しいわ。
服の裾を両手でぎゅっと握りしめながら。交流スペースから彼女の姿が見えなくなった頃、わたしはようやく目を伏せた。]
[ばいばい、ハリコ。*]