頭は正常に働いてるので大丈夫です!
ただ、僕の方が歳上な筈なのに色々と情けないです。
[そう答えて軽くストレッチをしてみて元気な事を伝えつつ、見た目は僕よりも若いであろう女性に苦笑いを浮かべる。>>173
目の前の彼女のびっくり姿を笑って受け入れるだけの胆力すら持ち合わせていない僕は、邸宅の"彼女"と会った時もビビり散らかしていた事を思い出して、成長を感じぬ我が身に肩を竦めた。
そして、一応彼女がイノリくんを見つけてくれている可能性も聞いてはみたものの、有力な情報は得られず。
力になれずに申し訳なさそうな女性に慌てて手を振ってそんな事は無いと伝えようとするが。
その時にも自身を『おばあちゃま』と呼ぶ彼女の様子に首を傾げる。]