わたし、3年A組なの。[穏やかな余韻が過ぎ去った後、結月は再び口を開く。唐突な内容に彼はどう反応しただろうか。] 花、配ってくれるんでしょう? よかったら覚えてて。[彼の言葉をなぞるような台詞にからかうような空気はないが、表情は先程と違い、どこか悪戯めいて笑っている。結月は「綺麗にして」とも「どの色がいい」とも言わなかった。]