[ 久しぶりにベッドで寝たせいだろうね。熱に浮かされながら少年は幼い日の夢を見たまだ両親も居た頃は姉ともよく遊んでいた年も10は離れていたから姉にとっては子守りのような物だったかもしれないが。熱を出せば面倒をみてくれるのは大抵姉だった。姉は何時だって手が冷たかったから。熱を出した時に額に触れる姉の手が好きだった今もほら、あの時とは少し感触が違うけれど額に冷たい何かを感じて ──]