人の生活が近そうなのに、水が綺麗だね。
[洗濯物を横目に眺めて。
王都が近い川下とは思えないほどだ。]
魔法の力ってすごいな……。
[最初は下水管などがしっかり張り巡らされているからかと思ったが、個々での浄化処理への意識の高さ故かも、と。
地図を思い浮かべながらぽつぽつ呟くように。
ピギーはうるさいければすぐに言うだろうから。
草花が気になってふらふら寄り道したり。
いつしか俯くのは観察するためになっていた。]
あ、うん。足洗っても大丈夫なのかな。
[泥汚れならいいだろうか。
トートバッグを置き、薬草園の時のように裾を上げると、革のブーツを脱いで裸足になる。
ブーツの底を洗い流し、水で湿らせ絞ったハンカチで上部にくっついた汚れを拭い取った。]