>>184ユークレース
[男に着いて店に向かった。
暗い室内に通され、僅かに灯った蝋燭の火でようやっと部屋の様子を窺えたのだろう。
そして、勧められるままに椅子に腰を掛ける。]
…人間とは此れ程の薬剤を必要とするものなのか。
不便だな。
[男が別室に移動をすれば、そう呟き。
薬剤が入っているであろう抽斗を興味なさそうに一瞥する。
ラベルに書かれた文字には、意味の成さないものがあるようだが。男には意味のある物なのだろう。
『数cm宙に受ける薬』が目につく所にあったのならば、理解不能という顔をして見ていたかもしれない。]