[というか。 写真館の説明を受けた時、異なる世界の人がいるかもしれないとは聞いたけども。>>0:278] 時間軸まで異なる人が居るなんて聞いてないッ……![僕が聞き損ねたせいである。 だけど、いや、これは……チャンスではないだろうか。 やや大仰な慟哭を切り上げて、改めて僕はローズさんに向き直りその手を取ろうと静かに手を伸ばす。 もしも拒まれないなら、僅かにその手は震えていたと思う。]