星狩りの国-暁の街-

3 ― 星見る手紙 ―


夢渡り アルレシャ

 
[夢渡りはニコニコと、少年を見つめていた。
年相応に見える無邪気さで異国の地を楽しむ姿が、
あまりにも可愛らしいものだったからだ。

時に地元の子供たちが集まってきては、
物珍しさで少年を囲み、話し掛けるのを見守りもした。
──禁則事項の線引きは、しっかりと見定めて]


  「あのねえ、ぼくのおばあちゃん、
   昨日神さまのところへ行けたんだよ!」


[恐らくは。
ロサの価値観に生きる子どもからすれば、
少年へ振った話題はあくまで、祝福の話でしかない。
が、他星人は死≠悲しむのが常である。
故に夢渡りは少年と子供の間へ入り、微笑んだ。]
 

(191) 2023/01/12(Thu) 21:00:01

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