おれも久しぶりに楽しかったよ。
やっぱり、現場は気が滅入っていけねぇな。
[少しだけ、苦い色を表情に滲ませたけれど、空気を壊さないうちに、サッと引っ込める。どこか、すっきりしているようにも見えなくもない彼に、いやぁ、傭兵も大変なんだろうなぁ、なんて考える。
でも、ちょっと滲んでしまっていたかもしれない。
ありがとう、と笑って手を振って、白い部屋から出ていく患者たちを、少し思い出してしまったから。その背を見送る時の、医者の──和らいだ表情。]
そうだな。
追い出されないうちに、会えると嬉しい。
ヴァルハラとメトロポリスでも──
──此処でなら、友人でいられるかもしれねぇしな。
[また会えることを祈る言葉>>125に、そう言って笑う。
ひらりと手を振って、満足そうに人波へ溶けていく大きな背を、こちらも軽く手を翻して見送った。*]