── 正門近く、合流 ──
[曰く、夜空の夢を司る妖精さん>>24が語るには、それはより夜空へと近づきたいという来客者の為に作った大砲『ドリーム超特急便』だというのが始まりだそう。
だからと言って自らが星になる装置に誰が乗るというのか、いや、乗ったのか……。
そんな知る人ぞ知る、妖精の許可が無ければ使えないちょっと危険なアトラクション。
防護魔法の膜で来客者を射出して目的の位置に飛ばすというアイデアは、広く大量のアトラクションが点在するこの遊園地では、それなりに重宝するかもしれない。
そう、夜空を駆けるメリー・○ピンズなら笑っただろうね。]
──あああああぁぁぁぁぁあぁああああっ!!!!
[だが生憎と僕はただの一般ピーポー、E.○.でもない。
人は空を飛べないんだよ、妖精さん。
そんな独白は最早誰にも届かない。嗚呼、諸行無常。]