回想:運び屋の男
[工場での作業時であった。
規律違反を犯した看守を縛り上げていると、邪魔をしてくる男がいた。
>>178>>179]
……
お前たちは、普段からこのようなことをされているのか?
[自分を羽交い絞めにしている男の反応から、この看守の規律違反は一度や二度ではないのだろう。
この看守へ今一度『規律』を教えようかと考えて、所長の言葉を思い出す
>>69。]
…………
あとで、医務室に行くといい。
[そう言って男の腕を抜け出し、喚く看守の口に布を詰めてから作業台へ戻る。
終了時間まで、黙々と作業をこなした。
看守以外に規律を破る者はなく、定刻通りに作業は終了した。
その後、バレンスは所長へ報告する。
看守は助けが来るまで、吊るされたままであった。]