[そうして、現在に至る。
国を作るという事はこの国を奪うということだ。しかし、あの様子だと国を作るっていうのは比喩か結果の類で、お遊びではないにしろ競合するようなものでは無いのかな?などと雑な思考を回す。
見た所「オクリビちゃん」の方もわたしに調べが回るような立場ではないようだし、今は彼女たちよりも考えなければならない相手がいる。
ところでフットマンおじさまは何をしているだろうか。
BloodSunが動き始めているのであれば、彼も何らかの騒動に巻き込まれていることだろう。
結局、挨拶をしていなかった。彼らは夜の女王の敵「ではなかった」し、接触を図るのも選択肢の一つには挙げられるだろうか?と。
公爵殺しの主犯ではないと信じている訳ではないが、信じたいという少しの身内びいきは含まれているだろうか。
少なくとも、味方と思って油断することだけは気を付けよう、と心に誓う。
さて、夜が明ける。何から手を付けようか──*]