[ 数点飾られた額縁のうち、 ひとつだけが傾いている。 いつの間にやら、何かのきっかけで 少しだけ動いてしまったようだ。 それを気に留める者はいないのか、 直す者が現れないまま、 額縁たちは今日も飾られ続けている。 ]**