ありがとうございます、グリーディアさん。 …本当にありがとう。>>182[重ねて礼を述べる。目尻から零れる水滴は、人工的な皮膚を濡らす。きっと妻の為に私は泣いている。そう思った。…それから私と彼女は、二、三言葉を交わして別れたと思う。下船までにまた話す機会があるかもしれないし、ないかもしれない。逢ったら嬉しいと思う私がいるのは否定できないけれど。そして私は、廊下に佇んで彼女の去り行く背中を見送ったであろう。緩く手を振りながら。]**