[私の声は少し喉に詰まったように涸れた。彼女と最後に逢ったのは、ホワイト・マーブルに宇宙船が到着する前の日。
あの時、私と彼女は…。
今目の前に立つ彼女は同じ純白のドレスに身を包んでいる。
ごくりと唾を飲むように、私の喉が上下する(実際には私は唾を分泌しない)。]
……久しぶり、ですね。
お元気でいらっしゃったのでしょうか。
[どうしてここが?とは問わない。マイケルに聞いた以外には答えは存在しないから。私が連絡先を渡したのだ、忘れはしない。
それどころか。一か月の間、私は彼女を忘れたことがなかった。いや、毎日毎日――思い出していた。
自分の軽率な行動を悔み、考えても仕方ないと頭を振り。
そして……そんな風に傷つけてしまったにも関わらず、こう強く想っていたのだ。
逢いたい、と。]