見送りありがとう、新入りのスタッフの君。
そして改めてよろしくな、私の、新しい友達。
――次にこの夢を訪れる時には、ぜひ、ラズリとも会えたら嬉しい。
[自分に似ているというその子と交わす話は一体どんな楽しいものになるのだろう、と。
……お互いの「好きなもの」が互いに専門外だったらどうするのかって? そこまでは深く考えていないヘローだった。
ともあれ「ラズリ」の名をここで出したことで、ルリビタキと“シラサギ”が繋いだ声がちゃんとヘローに届いたことは伝わるだろうと。]
またな、ラピス。
[こうしてヘローは、グローブを嵌めた機械のままの手をひらりと振り、光り輝く正門からその先の草原へ――…]