[ それに。 ] …これは交渉というより、 それこそ、わがままですが。 …最後に城の書斎をもう一度、 見たいといったら、貴方は聞き入れますか? それは貴方にとって唐突でありながら 夢の話しかしない私からすれば 当たり前のような欲求。 好きだったんです。 この城に遺されてた「神話」の話が。 [ そればかりは、外の何処にもなかったから。 ]