やだー!![そこを捕まりそうになってもう少し逃げおおせたか。先生に捕まった少年は、泣きながら力いっぱい手足をばたつかせた。どうしてお別れしなければいけないのか。皆とずっと一緒に歌いたいのに。そんな事を泣き疲れるまで喚いていた。その日の最後の歌は、声が枯れてひどいもので。以来、一、二度程、卒団式のたびに逃走劇があっただろうか。**]