>>79フェイツウェ[氷り草の一房を手に持って、お使いの帰り道。風が吹くたびに冷気が流れてきて気持ちいい。通りから広場へ出るといつも以上に賑やかな場所。噴水側、見慣れない露天が目に留まった。]『霊視します』[……自分には関係のないことだ。遊ぶ金があるはずもなく、ぼったくられても困る。彼女は歩みを止めることなく、噴水広場を通り過ぎようとした。]