── 遊戯>>121>>122>>123 ──
もしコントロールを実現した者がいたら、
勲章のひとつでも差し上げたいね。
[不協和音を均すために調律を重ね、辿り着く先は理解という協和音の調べ。
幸いなのは不協和音に歩みよる音の苦労を知っていたことだろうか。知らなければ感謝の念を抱くことも慈しむことも叶わない。
盤上で始まる対話は通を気取る輩にとっては面白くない布陣になりそうだが、構わない。
元より私は彼に特殊な盤面を強いるつもりも、引っ掻き回す気もないのだ。
手番を促されればポーンをまたひとつ動かし、ビショップの導線を確保して手番を返したことだろう。]