[──── どのくらい泣いただろう。 少しの間、とは言えないくらいには 時が経った気がする。 ぐす、と鼻をすすれば、彼からゆっくりと離れようと。] ……見苦しい所見せた。 ありがとう。[目が赤くなったりと顔はひどいものだったし、 喉も枯れて少し声が変になっていたけれど。 先程よりも表情は明るく はっきりと彼へと視線を合わせている。]