[これは、お祭り中のタラッシリア、賑やか過ぎるその中を、ひらりひらりと舞う数枚の紙の群れです。
捕まえて見れば、同じ内容が書いてあることが分かるでしょうか。]
『浮浪者の男性、不審者に襲われる!!!夜に出歩き自業自得か。』
水の月・涙の週未明に「宵淵の万華鏡」近辺で浮浪者の男性が何者かに刃物のようなもので襲われる事件があった。
男性は所持品や衣類等を奪われ、腕などを切りつけられる怪我を負ったが、タラッシリアが誇る有能警備団がすぐに駆けつけ一命は取り留めたとのこと。
被害者の男性は
『もう3人に囲まれちゃってぇ…全然動けなくてぇ…でもロス兄が助けてくれたんだよねー。あー、もしかしてこれ取材?いえーい俺ちゃん広場で絵を描』
と語っている。
警備団は『宴を乗じた国外』犯罪者による強盗の可能性の見方を強めており、今後一層の警戒態勢を取り、住民や観光客への被害を最小限に抑える方向のようだ。