[鉄が火を噴く音が屋外エリアに鳴り響く。 銃弾は飛び込む私の顔に吸い込まれていき……口元の拘束具に命中した。 鋭い衝撃に顔を顰めつつ、銃弾は拘束具に沿って横に逸れていった。 その時に、耳元に着けていたリボンが犠牲となり結われていた髪が片方大きく振り乱れる。 こうして遂に私は捨て身の突進で、次弾が放たれるより先に看守へと飛び込むことに成功する。]