[仕方ない。元々、ずっと前から噛み合ってなかったんだ。
いくらお互い氷使いの家だと言っても、それだけで結婚してそのままやっていくような時代でもないし。
ただ、それでもなんだか腹のうちが納まらないのは詩音がどうしてそんな風に怒って…いや、悲しんでいるように見えるのか、だ。
だってそうだろう、嫌われるだけなら話は分かるが…泣く事はないだろ。
いやそりゃ、俺の言葉はショックだったかもしれないが、だったら…
くそ。…なんでこうなんだ。一方的に言われっぱなしで終わるのはさすがに癪だ。
最後の敵の一群に残りのダーツを投げつけ、ダイヤモンドダストみたいに辺りに散らばせてから後を追い、その肩を掴んで振り向かせ、言ってやる。*]