(悔しいな。悔しい、けれど)「ヘロン! ヘロン、ヘロン、あなた――…」[この期に及んでも、私も、きっとエナガも、気づかなかった。 私が私の真実に気づいたのは――気づかされたのは。 あの妖精(ひと)と「さよなら」を交わして>>0:19、 たったひとりの居室に戻されてからのことだった。]