[少し、踏み込んでみるのは今日が彼女と話せる最後の日と思ったからだ。私は船を下りて、この船で出逢った人たちに再び逢えるのかわからない。その時の私はどれだけ記憶がある状態かわからないから。今、話を聴くことで、私は何か彼女の手助けになれないだろうか。烏滸がましいかもしれないけれど、そんな風に思うのだ。]*