[幾らかして、女は紙袋を一つ手に「赤い男」の元に戻ってきた。
紙袋の中身は、塩分と糖分を添加した水のボトルに、菓子折りの箱がひとつ。
それと、もう一つ――]
お疲れ様です、おじさま。
結局あれから、おじさまと殺し合うことには
なりませんでしたね。ふふ。
[あの後>>0:257>>0:258の互いの「次」の道は、この間の“嵐”の渦中で深く交わることはなく。
この時の邂逅と相成ったことに、女は小さく軽く笑い声を立ててみせた。]
宜しければ、こちらの差し入れをどうぞ。
お菓子のほうにはお酒が入っていますから、
食べるタイミングにはご注意くださいね。