[今は詩羽>>118>>119に寄り添えればと思って。
彼女の言葉を聞き、幼馴染の感覚を心に染みこませようと。
カップで唇を湿らせながらゆっくりと話に耳を傾けて。
詩羽の常より揺れる声が途切れたら、]
“親友”ってすてきな響き。
詩羽ちゃんと五十嵐くん、子供の頃から仲良しなんだ。
[詩羽は活発そうだから、自分たちの遊び方とは違うことたくさんしてそうだなぁと思い浮かぶ。]
その関係性が先だと……悩みそう。
[伝わるのは婚約への拒否感より、戸惑いと焦りのような。
気恥ずかしさと――ほらもう一口、とチョコ部分をあげて。]
多分、恋人ってさ。
婚約者と違って、急になれるものじゃないんだろうね。
[焦らなくて大丈夫と簡単に言えないのは、名門の出の彼女には背負うものや意識があると予想できるから。]