─昨日・庭園─
[本を読んでいる姿を目撃した話をすれば>>190それは意外だったようで驚いた顔をされました。紙のほうが目に優しい、はまだ分からない感覚。曖昧に笑います。
そんな彼はわたしの手元に目を留めます。それは古びた絵本。唯一無二、というわけではないので、そのタイトルはもしかしたら既知のものだったかもしれませんが。古い、古い、絵本です。]
……子どものころ、買ってもらった大切な絵本なんです。
地球に遺しておけなくて、持ってきちゃいました。
…こうして、たまに読み返すんです。
[好きというよりかは、大切なのだ、とその人には伝わったでしょうか。]
そういう思い出の本とか、あったりしませんか?
[目の前のその人は、どうだっただろうか、なんて。そんな問いかけをひとつ。*]