[作業中の男になんでそんなものを差し入れるのかといえば、単にリリオ・カサ・ブランカ内で評判が良かったから、というだけのこと。
「例のあのハッカー」>>0:148の一件から思わぬブームになった、あのシーズニア産の、洋酒交じりのチョコレート。装丁の箱は勿論あのカラフルなデザインだ。
オクリビは、目の前の男がまさかあの「チョコハッカー」当人>>0:131だとは思わずに、彼への差し入れの菓子にこのチョコレートを選んでいたのだった。]
それでは、これで失礼いたしますね。
[こうして女は、飲み物と菓子以外の“三つ目”の内容物には触れぬまま、その場を立ち去っていった。]