[ 彼女に好意を寄せる者を”物好き”だなんて呼称するのは まるで彼女がそういう対象として見るには 向かない人物であるかのような物言いだ。 怪訝な顔で彼女を見つめれば、 ラヴもまたそんな私を見つめ返してきて。>>179 その視線が逸らされても、 私はじっと彼女を見つめたまま 視線をそらすことはなかった。 ] 根拠…? [ 至って真面目な私の言葉も、 彼女は納得がいかないようだった。>>180 どこか睨んでくるような彼女に感じるのは、 怒りでも呆れでもなく──戸惑いだ。 ]