…ん?あんたは……乗客だったよな。
[食堂とかでちらっと見たことがあった子である。
その時はまだ小説を書いているとかは知らなかったが、軽く自己紹介なんかを済ませたときも、彼女はクロッキー帳に興味があっただろうか、軽く見せれば背景やらラフ画が描かれている]
古臭いだろ。でも趣味ぐらいなら何やっても変なやつって言われるだけで終わるからな。
[肩を竦める。ここに限らずクロッキー帳を持ち歩いて時折足を止める姿は彼女のみならず他の乗客にも見覚えがあるものかもしれない。]
で、ロメロ嬢は散歩かい。
[その時も呼び名はなんとなくで決めて、そんな出会いであった]
― 回想終了 ―