[よければ彼女のも淹れようか迷ったところだが、かなり賛否が別れる朝のお供が故にどうやら出さなくて正解だったらしい?
珈琲に軽く口をつけてその酸味と苦味を堪能しながら、彼女の言葉に頷きで返そう。]
案外あっという間だったね。
考えたことはある。予想してしまったことがあると言うべき、か。
予想なんてせず真っ白な目で答えを見るのも良かったなと、今になって思うよ。
[あくまで私の考えで良ければ伝えるつもりでいる反面、もしかしたらその予想が彼女の視界を濁してしまうことになるのではないかとも思ってしまう。
リーンはどちらを望むだろうか。
クッキーの焼きあがりを待ちながら、彼女の様子を伺ってみよう。]*