[このうち、パーティーの主催者側であった“ライバル”デザイナー殺害未遂説については捜査の過程で有力視されていたらしく裁判の際にも争われたのだが、結局これについては最終的に否定された。この荒んだ国の法廷の弁護側も、ここはきちんと被告の為に仕事を果たしたということらしい。 こうしてハリコの罪状は、殺人罪及び殺人未遂罪を伴わない、ただの放火罪(ただし、人命を失わせた第一級放火)となったのだが……]