[…閑話休題。
そんなスイッセスチョウスゴイアンドロイドノキノウが搭載されていようが搭載されていまいが、やはり記憶はすべて残り続けるそうでした。>>205 その合間に彼が零した妻が亡くなった、ということばは、すこし哀し気に受け止めましょうか。
そうして、問いかけられた質問に、そんな悲しい顔のまま、曖昧に笑って首傾げます。]
…当たらずも、遠からずなんて、ところでしょうか。
地球には思い出、たくさんありますよ。
とても仲の良い家族だったんです。
だから忘れたくないと言えば、忘れたくなんてない。
でも、スイッセスさんの奥様と同じく。家族はひとりずつ、みな、亡くなりました。すべてが仕方のないことだったと割り切るには時間はかかりましたが、…そうですね、亡くなってなお、これから先もずっと覚えていたい、そう思います。
[地球色のハンカチを握りしめ、そう語ります。]