[その時は俯いていたから、彼がどんな顔を見せていたかは分からない。>>110 でも、その時に掛けられた言葉は、先程よりもずっと優しい声音で、それがとても印象的だった。] そうそう、ピエロもいたり……ケンチクはジェットコースターなんて乗ったら吐いちゃいそうなのよ。……きっと、きっと楽しいのよ。[そうして楽しめば、羨ましがってあの子が出て来てくれるかも、なんて淡い期待を夢想しつつ噛み締めるように言った。]