― ヴァルハラ市街地:青年と ―
『生きててよ、かった、
お互いに』
[>>207>>208
感動の再開と共に零れる感激の言葉。それと先輩への愚痴。
ニコニコしながらそれを聞いて、時に静かにうなずき、ノイズの相槌を返す。]
『ザリ、 ガ、ザザッ』
[声を失ってからやや無口気味になったのもあるが、元々人の話は聞いている方が楽しい性格をしていた。]
『青年が居なくなっ、てから
ザ……、
野営地には、行かなくなった』
[場所自体に興味がなくなった。と言うのが正しい。興味があったのは彼だけである。
つまりゴキブリ任務を放り出したのだが、当初よりは清潔になり害虫も減ったのだから良いだろう。あそこでは医療部の清掃に専念していた。]