……いいんですか?だってあれ、ニンゲン様の花、でしょう?日常茶飯事…なのは、そうですが…なんで…[男の様子に、少年アンドロイドは困惑した。この場所では盗った盗られたは日常茶飯事。金品だけでなく命すらその例外ではない。つまり、奪われる前に奪わなければ、何一つ残らない。だからこの男は奪う側になったのだ。どんな小さなものでも、ほしいと思ったものは譲らなかった。奪いつくさねば、死ぬのは自分なのに。奪われることに抵抗しない男のことは、うまく理解できなかった。]