ー夜の女王のアリア アタシの最愛の妹(おひめさま)とー[抱きしめた彼女の腕は、いつもの華奢なものではなく、戦いに特化した、見るからに怖ろしげなものだった。『わたしの方がきっとずっと強いよ』『守られるだけじゃ、いずれ破綻してた』>>189そう言って彼女はアタシの背中をとんっと叩く。…いつものような弱い力じゃない。大きな振動が胸まで伝わってきて…分かる。アリシアの言ってることは本当だって。ゴクリ。と喉がなる。彼女が怖いんじゃない。…彼女のこれから出ていくための覚悟を感じたから]