君の王国は、
その場所は、誰でも受け入れてくれるのか
例えば、人を殺したり
害する事しか知らないような
……ワルモノでも
[例えばそう、わたしの様な。
素性を伏せたまま語り掛けるが、自分の血とも他者の血とも分からない血まみれの身体、少しぐらいは察せられてしまったかもしれない。
誰も一人にならない場所だと言うのに、自分はその扉の前に取り残される。
もし、もしだ、君の夢が現実となるのであれば、わたしの様な存在はどうなるのだろうね。
もしかしたら意地悪な問いだったかもしれないけれど、興味本位でそう尋ねる。*]