[バットを振るう音。魔物の唸り声。
後方に下がっての視界には大きな背中>>199があった。
ちなみに、使役する子には名付けてもいる。>>200
例えば今駆け回っている黒狼は『太郎』である。
巨大ヘビは最近仲間入りしたので、まだ。
そういえば幼馴染はヘビも好きなんだった――自分は大きな本物には逃げ腰になるが、ぬいぐるみとかは好き。
戦闘が終わったら名前案がないか訊ねてみよう。
中二びょ、ごほん、カッコいいのつけてくれるかも!
そろそろバフも切れる頃か。
魔物の残党を追い込み終えた太郎はのんびりモード。
こちらも省エネ体勢に移行しつつ。
太郎は幼馴染を邪魔せぬよう、でも不意打ちしてくる奴がいたら噛んでやるぞ!と背後を歩き回っている。
幼馴染は後衛の自分を、生身の戦闘能力がない自分を、……とてもとても、昔から、守ってくれるから。
自衛も心掛けながら、全力でサポートしたかった。]