[その後は刑務作業の監視役に引き渡され、他の人と並んで刑務を。もしかしたら知った顔も居たかもしれないけれど、おしゃべりが出来る環境でも無し。その後はようやっと自由時間であると、グラウンドを見渡しながら、小さく息を吐く。作業前に張られた頬の痛みは既に引いていて、いつかの体罰の痕>>48もうっすら残って居るものの、この収容所においてはそう気になるレベルではないだろう。あの日のリップスティックは、肌身離さず持ち歩いて。色の少ない風景の中、女の唇を桃色に彩って居た。*]