―― スイッセスさんのアパート ――
[ドアをノックするとすぐに返事があった。>>195
いる!この向こうに。スイッセスさんが。
そう思うと胸の鼓動が早くなった気がした。
ドアが開くとアタイを見て驚いたように目を見張るスイッセスさん。
――よかった、まだ覚えてくれていた。
記憶が消去されていないと教えられていたけれど、
こうして直にスイッセスさんの変わらない姿を見ると安心するんだ。
挨拶をされれば>>196]
……はい、お久しぶりです。
えっと、元気です。そっ、それに妹も、
[伝えたいコトがいっぱいあるのに上手く言葉にならない。
部屋の中へ促されれば丁寧にお辞儀して中に入れてもらおう。>>197]