[なんとはなしに(※バンドウーマンの勘か、或いは妖精の勘だったのかもしれません)じっと見つめるまなざしを感じて、志真は振り向きます。>>207>>208
そしてサングラスにマスク、ついでに帽子で素性を隠した気になっていた志真は、自分の格好がまだインフルエンザ流行シーズンではない季節にしては(※実際には季節外れのインフルがブラスバンド部を襲撃していましたが>>164)場違いであることをまったく考えないまま、油断しきった調子でその女子学生に声を掛けました。
付け加えると、男物っぽく見える長ズボンに体形を曖昧にするチュニック、その上から長袖のゆるめのカーディガン……という恰好も厚着な印象に拍車をかけていたかもしれませんね。]
どうしたの?
[聞いてみれば、この劇に彼女も出るとのこと。>>209]