[…話を現代に戻して。
ページボーイは、彼女が夜雀亭で働き始めてからも、
それはそれは気にかけていた。
夜雀亭に彼女の祖父は顔を出すことはできない。
だからアタシが代わりに様子を見に行ってあげなきゃね!!!
とむしろ正義感めいたものもあった。
まさか他に彼女の様子を見に行っているものがいるとは思ってない]
やっほー、アリシア!
元気そうでよかった…!
そうだ!今日はビールちょうだいよ!
あと焼き鳥!アリシアのぶんのケーキもほしいな〜!
[などと気安く注文をして、彼女の近況を聞く。
…そして酒に酷く酔ったときには…デュークが呟いていたことを、ぽろりぽろりとお漏らししたり、そんなうっかりも。
彼女と渾沌の国のアリスの関係性は、
そんなかんじのものだったかもしれない**]