>>195リスティリナ
そーなんだ?それならー、タラッシリアでお客さんが楽しめそうな新しいもの、一緒にたくさん見つけよー?
カメラって名前ー?あーえーと確か……?
…ッ!
[ズキッ。軽い痛みと誰かの声が男の頭へと響きます。僅かに眉を潜め、痛みに屈んでしまったかもしれません。
『小さな暗い部屋?ふふ、×は本当にカメラが好きね。』
懐かしいようなその声が終わることには、いつものほんわりとした表情へ戻ったことでしょう。]
……そうそう、これよりももっと大きな、部屋を使ってこの箱を作った人がいてー、『小さな部屋』の意味でカメラってつけたらしいよー?
[反ってくる力加減に心地好さを感じつつ、雑踏へあなたがぶつかることがないように気を払います。料理のお名前よりも作法の話に男の興味は引かれて、にこにこ微笑みました。]
ふふ、だいじょーぶだよお客さん。スブラキの作法は…
『パクってかぶりついて…おいしー!』ってすれば、それで完璧だからさー。
[もしかして、どこかのお嬢様なのかなぁと、あなたを眺めながら、ぼんやり考えていた男は、ふと、あわてて作法を付け加えたでしょう。
"……あ!ソースこぼれるのだけは気を付けてね!"そう、とても大事なことを思い出したかのように。]