こんなあたしでも、どうしようもなく、誰かを恨んで憎めちゃうの。……憎めるように、なっちゃった。[情けなさそうに眉を下げながら――目の前の相手が歩んできた地獄の道が何なのかも知らないまま――あくまで微笑んで]そんなあたしとのデートでもいいなら――…約束の日、楽しみにしてるわ。[仮によくないならどうする心算だということは特に考えないまま、爽やかにデートの約束話(脱獄の会合)を終えようとしていた。**]